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婚礼衣装 ~引振袖~

東京 2020.04.14

婚礼衣装 ~引振袖~

 

○引振袖とは?

一般的に成人式で着用するのは「中振袖」ですが、花嫁が着用する振袖は「大振袖」。

袖や衿、身丈の長さや比翼仕立てになること、裾・袖口に「ふき綿」という綿が入ることなどの違いがあります。

また、通常の振袖を着る時にとる「おはしょり」をとらず、

裾を引いて着用することから「お引きずり」とも呼ばれます。

白無垢よりもその歴史は古く、かつて武家の婚礼衣装として着用され、

江戸時代後期から昭和初期においては一般的な花嫁衣装でした。

帯が見える華やかですっきりとしたシルエットは、比較的動きやすいので披露宴にもおすすめです。

引振袖

○なぜ黒が多いの?

引振袖の中でも一番格式高いとされているのが、黒引振袖

「黒」は、他の誰の色にも染まらないという決意の固さを表します。
最も格調が高い色とされており上品・豪華・大人っぽい印象を与えることができます。

また、結婚後には振袖の長い袂を切って留袖に仕立て直して着用されていました。

そのため元々は黒をベースにした引き振袖しかありませんでしたが、

戦後の昭和後期に入ったころ「もっと華やかに」という思いから、

さまざまな色使いの引振袖が広まりました。

 

 

結婚式は「振袖」を着られる最後のチャンス

黒の引振袖で凛とした美しい花嫁様に。