神職ブログ

Kannushi Blog

ありがとう

2019.12.28

ありがとうって、有難うっていいですね。

「先日の披露宴で、この写真見て下さい」

って、ニヤニヤするスタッフ。

ええ写真やなー、

えっ!

ありがとうやし、寿やん!

 

ええ言葉やな「ありがとう」って

祝詞で、大和ことばで、

ありがとうって感謝を伝えるのは

なんと伝えるのかな?と気になり

調べてみると。

古語辞典に、そのまま、「有難し」と出てくる。

『有ることを欲しても、なかなか困難で実際には少ない。

無いの意味。稀なことを喜ぶ尊ぶ気持ちから、現在、

今日の「ありがたい」という感謝の意味に移る。

=無い、ありえない。が古来からの意味。

今の感謝の意味と少し、違うのかも

 

祝詞は、称へ辞(たたへごと)をへ奉る

この「称へ(たたへ)」は満ち足りるようにする。一杯にほめあげる

「辞(ごと)」は言葉。『称へ辞をへ奉る』は、

「満ち足り、本当に満足でございます、感謝致します。」

と言う感謝申し上げるの意味になる。

 

忝し(かたじけなし)

これも、古語辞典には、「容貌が醜い意味から、人前でみっともない。

恥ずかしいと言う意味。転じて、相手に失礼と思い恐縮する気持ちを

言う。ここから、ありがたい。もったいない。となる

 

やはり、謙虚というか、優しく控えめな感じになるのか

いやむしろ、意味的に深いのだと思う。

 

ありがとう。という言葉は、日本人の奥深い心の中の感謝が

意味に含まれる、本当に美しい言葉です。

大好きな言葉です。